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1年待って学校完全再開!

娘が学校から帰ってきて、「今日、数学のテストがあって、ボーナスポイントをもらったよ。」と言うので、「へえ、すごいね。」と話を聞いていると、どうやら、テスト中の静かな教室の中で、椅子の上に立って「ミャーオ」と猫の真似をしたらポイントがもらえるということだったらしいのです・・。娘は「どうしよう、今しようかな、って考えてすごく勇気がいるんだよ」と言いつつ、一番にやったそうです。みんな、誰かの突然の「ミャーオ」にクスクス笑い耐えながらテストに取り組むのだそうです。先生は誰が「ミャーオ」をやったか記録をとり追加点を入れるという・・なんともアメリカらしいエピソード・・。

 

さて、パンデミックにより突然学校が閉鎖してちょうど一年が経ちました。9月から学校は部分再開したものの、オンラインを併用した状態が続いていました。そして、ようやく、4月から学校が完全に再開することになりました!(希望者はオンラインを継続することもできます。)以前より、州知事や医療関係の専門家の多くは学校の再開を提唱していたのですが、これまで教師連盟が安全性を重視して反対し、学校の完全再開が先送りになっていました。この度の学校完全再開の後押しをしたのは、週に一度行われるpooled testと教職員のワクチン接種です。

 

Pooled testとは、学校の授業時間中に子供達が自分で鼻に綿棒を入れて検体(鼻汁)を取り、クラス十数人分の検体をまとめて一つのバイアルに入れてPCR検査に提出するというものです。陽性が出たクラスの子供達は追加で迅速検査を行い(陽性者が特定できなければさらにPCR検査を追加)、10日間の学級閉鎖になると言う仕組みです。陽性者個人には結果が知らされるものの、あくまで、誰が感染したのかは周知されません。以前より、学校内での感染流行の否定を確証し、学校再開への道筋をつけるためにpooled testが行われていましたが、学校が完全再開する4月以降も今年度中は感染コントロールのために継続するようです。

 

教職員のワクチン接種の予約受付は3月11日に開始されたばかりですが、ワクチン争奪戦が続く中、ワクチンの予約をとるためには朝からパソコン画面に張り付く作業が必要となります。そこで、4月5日までにできるだけ多くの職員が接種し終えるように、急遽PTOが動きました。先生1人につき1人のボランティアの保護者が代行してワクチンの予約を取ると言うものです。その効果があり、教職員は順調にワクチン接種をしています。

 

我が家にとって待ちに待った学校の完全再開です。雪も溶け始め、近所の湖では渡り鳥たちが次々に戻ってきています。今年は、春が来る事がいっそう嬉しく感じられます。