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雛祭りを通じて思う海外から見た柳川の魅力

子供達の小学校で3月に行われるCulture Fest(それぞれの出身国を紹介するイベント)に向けて少しずつJapanの展示準備を始めています。私は雛祭りの展示を担当することになったので、わが故郷柳川をしっかりアピールしようと思っています。

準備をしながら改めて感じますが、柳川は世界的に類を見ない品のある文化を持つ町だと思います。雛祭りだけを例にとっても、町中をあげて女の子の幸せと無病息災を祈願するなんて素敵じゃないですか。伝統的な柳川鞠や、先祖の着物の古布から作った数々のさげもん飾り。それぞれに全て意味が込められています。私も娘の誕生に先立ち親族女性総出でさげもんを作りました。お茶をしながらおしゃべりに花が咲き、お裁縫がとても楽しかったのを覚えています。また、他ではすでに消えてしまったところの多い流し雛の伝統が柳川では生きています。川辺に咲く梅や桃、土手の山菜や春の有明海の幸もいいですね。

せっかくの水郷の町なので、川辺に鯉のぼりも大々的に飾って男の子の幸せも町中で祈ってあげたら素敵ですね。夏は子供たちも大好きなお祭りがありますね。そして柳川は子供の視点を大切にロマンあふれる作品をたくさん残した北原白秋の故郷です。秋には白秋祭がありますが、個人的には中秋の名月をめでる観月船も好きです。冬は北原白秋の「ペチカ」を思い出します。

柳川は、伝統文化、大正ロマンに通じる叙情的雰囲気、子供達を大切に思う町として世界にアピールしていくポテンシャルが非常に高い町だと思います。伝統文化とアートの力、柳川の自然の恵みや先祖の思いを汲んで、品のあふれる子供に優しい町として発展してほしいと思っています。本物志向で柳川の魅力を発掘すれば、必ず世界に通じると思います。