小学校のPTO活動について
あけましておめでとうございます。
今日は、子供達の小学校のPTO活動についてだんだん見えてきたので報告したいと思います。
アメリカの小学校でもPTO活動はとても盛んですが、日本と仕組みが違うところがたくさんあり面白く感じられます。
PTOは日本のPTAと同じく保護者が学校に関わる組織です。強制参加ではなく、一年を通しての役が全ての保護者に割り振られることはありません。保護者はPTOニュースレター(メールやホームページや子供が持って帰ってくるプリント)をチェックして、興味のある行事にその都度関われば良いのです。ちなみに、PTOだけでなく、ほとんどの学校関連の連絡はメールで配信されます。年度始めの9月にPTOの中枢メンバーや各クラスの連絡役(1〜2人)の希望者が募集され、その後は月に1度夜間に行われる定例会に誰でも参加していいことになっています。
PTOの活動内容は、PTO資金集めの他、慈善活動(物やお金の寄付など)、BOOK FAIR(図書館が本屋さんになる)、MOVIE NIGHT(夜の体育館が映画館になる:写真あり)、International Cultural Festival(20カ国以上の国出身の家族が文化の紹介やファッションショーや食事を出すイベント)など、毎年色んなアイディアが出されて実行されます。
PTO資金集めの方法もいろいろです。年度始めにオンラインクレジット決済での寄付が募られます。額は決まっていませんし強制ではありません。日本のベルマークに似たBOXTOPSというものもあり、日用品のパッケージにマークが付いています。保護者がBOXTOPSの専用アプリをインストールして自分の学校と先生の名前を設定しておくと、スーパーのレシートをスキャンする度に自分の子供のクラス宛に寄付できる仕組みです。先生はそれで本や備品を買うことができます。その他にも、オークションや、Amazonで買い物をした時に寄付できる仕組みや、地元の商店で買い物をしたら数パーセント学校に還元されるなど地元の商店を応援する仕組みもあります。
PTO主催のイベントがある時には、その都度、直前にボランティアが募集されます。ホームページ上でタイムスケジュールの一覧が出るので、そこにSign upするとその時間だけ参加することができます。自分の子供が関わるところだけ参加する事もできますし、興味のある部分だけ参加する事もできます。そして何より、ワンポイントで参加できるので気負う必要がありません。
自由参加型のPTOですが、ワクワクするようなイベントがたくさんあるので、できることなら参加したいという気持ちになります。逆にいうと、自主的に関わりたいと思われないようなイベントは淘汰されてしまいます。そして、何度も集まって会議したり紙媒体の資料が引き継がれる風景はほとんど見られず、onlineで効率よく計画、実行されているという印象を受けます。転校生が多く多国籍の流動的な学校ならではのスピード感溢れる組織です。私も、できるだけ関わっていきたいと思っています。