図書館
うちのすぐ近所の図書館は、アメリカで初の児童図書館として誕生し、今では老若男女が集う地元の人の憩いの場となっています。
本やDVDはオンライン予約をすることで州一帯から取り寄せることができるので欲しいものがほとんど見つかり、無料で借りることができます。借りることができるのはそれだけではありません。美術館や博物館や動物園、水族館の割引券や無料券を予約して受け取ることができます。ミシンや天体望遠鏡、バードウォッチングセット、あらゆるボードゲームなどもレンタルできます。また、図書カードと引き換えに、色んなおもちゃやノートパソコンを借りて館内で使用することができるので、子供達と一日中図書館で遊ぶこともできます。
大人の図書スペースと児童図書館が別のフロアになっているので、大人のフロアは荘厳で静かな雰囲気を保っていますが、児童スペースはとても賑やかです。子供達は、おもちゃや本を絨毯に広げて遊んでいます。中庭やホールもあり、そこで色んな無料のイベントが頻繁に開催されています。コンサートや自然教室、工作教室、レゴ、プログラミング、ハリーポッターの誕生会、アーチェリー、染色教室、犬に読み聞かせるイベントなどなど・・。
長い夏休みには、summer readingという読書を促す取り組みがあります。Kick offのイベントではアイスクリームが配られフェイスペイントをしてもらえ、本を一冊プレゼントされ、15分読むたびにチェックできるチェックリストを渡されました。読書時間が10時間に達するたびに本がさらにもらえて、夏の終わりに図書館で上映される映画の作品選びに参加できるという仕組みです。
図書館の分館には、町の人たちから寄付された子供用品を安く売る店が併設されており、その収益金が運営資金に充てられてます。服やおもちゃやベビーカーなど、色んなものが売られています。我が家も、6ドルで子供椅子やベビーゲートなどを購入しました。
こちらの図書館は、公共の憩いの場です。建物は古くて荘厳ですが、とても流動的で活気のある場所です。みんなが必要なものを必要な時に使えるように物を共有すること、公共の物を大切に使うこと、要らなくなったものは寄付することなど、公共の精神を小さい頃から自然と身に着けることができる場所として機能しているのはとても素敵だと思います。